材料と測定 · 研究からの視点
長期使用を見据えた遮音設計
ProSilence が高純度シリカゲルを選ぶ理由:化学安定性、一般的な高分子の老化機構に対する抵抗性、そして荷重を考慮して設計された支持点。

弾性接合部は、荷重を受けるばねです。石膏ボードを取り付け、室内を仕上げ、何年も使用した後も、その役割を果たし続けることが求められます。
長期にわたる遮音性能は、材料の選定から始まります。ProSilence は密度の異なる高純度シリカゲル組成物を採用し、FluxCore の明確に配置された支持点と組み合わせています。その理由は実用的なものです。建物内部に隠れる接合部には、長年の使用を通じてばね作用を維持することが求められます。近年の音響研究と確立された材料科学は、耐老化性が重要である理由を示しています。
01 / 新しい研究 · 2026 年 9 月
時間と荷重を
同じ試験で捉える。
5 年間の持続圧縮
Buildwise の研究者は、200 × 200 mm の試験片を用い、8 種類の弾性下地材を 5 年以上にわたって追跡しました。この研究は、初期の見かけの動的剛性と、持続荷重によるその変化をあわせて考える必要性を示しています。再生ポリウレタンフォームの一つについては、載荷板の質量を 8 kg から 16 kg に増やした試験も行われました。 [1]
この論文では、荷重が大きい条件で剛性の変化も大きくなると報告されています。長期間の測定とモデルによる推定を組み合わせた研究であるため、予測はその背景を踏まえて読む必要があります。実用上の示唆は明確です。材料と使用時の荷重は、弾性層が時間とともにどう変化するかに影響します。
ばね作用を保つ。
材料から考える。
私たちの設計方針は、化学的に安定した材料基盤と、管理された荷重条件を組み合わせることです。シリカゲルを無機材料の基盤とし、異なる密度と明確に設計された FluxCore の形状によって、想定される役割に合った支持特性を実現します。
材料の化学的性質と支持部の形状は、設計において相互に補完する要素です。

02 / 材料選定
シリカゲル。
異なる密度。
ProSilence は FluxCore のコアに、密度の異なる高純度シリカゲル組成物を使用しています。シリカゲルは無機物である二酸化ケイ素、SiO₂ を基盤としています。Merck のシリカゲル安全データシートには、通常の周囲環境条件で化学的に安定しており、不燃性であると記載されています。これは、材料選定に具体的な化学的根拠を与えるものです。 [4]
シリカの構造自体には、ゴムやポリウレタンで知られるいくつかの老化機構に関与する有機高分子鎖が含まれていません。私たちは技術的評価として、これが長期的な化学安定性に有利な基盤をもたらすと考えています。ここで示しているのは、シリカ基材がそれらの機構の影響を受けにくいという点であり、完成したクリップの寿命を数値で示すものではありません。
ゴムが硬化する理由。 酸化や追加の架橋によって、ゴム配合物は硬く、もろくなることがあります。また、可塑剤の減少によって弾性が低下する場合もあります。Liu らは、水素化ニトリルゴム(HNBR)の促進熱老化試験でこれらの機構を報告しています。実験は高温で行われたものですが、組成が重要である理由を示しています。 [5]
ポリウレタンの化学組成が重要な理由。 高温多湿の環境に長期間さらされると、ポリエステル系ポリウレタンは加水分解によって劣化し、機械的特性が低下することがあります。BASF の資料では、ポリエーテル系グレードの耐加水分解性が大幅に高いこと、また、安定化処理を施したポリエステル系グレードも室温では良好な安定性を示すことが説明されています。老化は硬化、軟化、強度低下などとして現れ、その結果は配合と環境によって決まります。 [6]
03 / ProSilence の設計アプローチ
支持点を明確に。
荷重を意図的に設計。
離散した弾性接合部を用いると、荷重の伝達経路が明確になります。支持する質量、接合部の数、配置間隔を一体として検討できます。
荷重伝達経路の概念図です。施工詳細図や性能比較ではありません。
FluxCore では、材料を連続したマット全体に配置するのではなく、明確に設定した接合点で機能させます。これにより、支持する質量と、クリップの数および間隔を、明確な設計項目として扱えます。異なる密度と支持部の形状を組み合わせることで、変形とばね作用を制御します。
実用上の利点は、荷重の伝達経路を管理できることです。それぞれの接合部を、支持する質量に合わせて選定し、配置できます。弾性支持材メーカーのデータにも示されるように、荷重、接触面積、形状は引き続き一体として考える必要があります。化学安定性は材料そのものに関わり、支持点の配置は建物内での働き方に関わります。 [3]
04 / システム全体で考える
クリップは構造全体の
一部を担う。
ProSilence の壁や天井では、クリップが弾性接合を担い、ボード層が質量を与え、制振材が層間でエネルギーを散逸させます。これらの機能が一体となって働く必要があります。
安定した弾性接合部の目的は、想定した質量とばねの挙動を維持することです。そのため、材料選定、適切な荷重、丁寧な施工を同じ設計判断の中で考える必要があります。剛結による音の伝達経路を避け、周囲を適切に密閉することは、完成した部屋において引き続き不可欠です。

長期使用を見据えた設計
建物の内部に隠れるもの。
長期を見据えて選ぶ。
壁や天井を閉じた後では、防振要素の交換は難しくなります。初期の柔らかさだけで選ぶと、本質を見失います。材料には、化学的な老化に抵抗する確かな根拠も必要です。ProSilence が高純度シリカゲルを FluxCore の材料戦略の中心に据えるのは、このためです。
材料面の根拠は明確です。無機シリカ基材には、有機高分子鎖に関連するいくつかの劣化機構が当てはまりません。異なる密度と意図的に配置した支持部を組み合わせることで、長く使える遮音を目指す当社の方針に、化学的・構造的な根拠を与えています。
安定した材料の化学的性質。管理された荷重。長期使用を見据えた遮音設計。
FluxCore クリップを見る出典とエビデンス
原典を読む。
- Crispin & Dijckmans — Measurement of creep in the dynamic stiffness of resilient materials。Buildwise、Forum Acusticum、2026 年 9 月。 新しい実験的エビデンスとその限界: 弾性下地材の長期測定。学会原稿は要旨に基づいて採択され、査読は受けていません。ProSilence の試験体は含まれません。
- Moons et al. — The effect of static preloading on flanking sound transmission through cross-laminated timber junctions with resilient elements。KU Leuven / CDM Stravitec、Forum Acusticum、2026 年 9 月。 新しい実験的エビデンスとその限界: 特定の実験室接合部と荷重を対象とし、企業が研究に参加。原稿は査読を受けていません。
- Getzner — Sylomer detailed datasheet。2025 年 4 月。 既存の供給元資料: 同社のポリウレタングレードについて、荷重・形状・動的特性の関係を示す資料。ProSilence のシリカゲルコアを試験したものではありません。
- Merck / Sigma-Aldrich — シリカゲル S8394、安全データシート。第 5、9、10 節:不燃性、および通常の周囲環境条件における化学安定性。材料に関する参考資料であり、FluxCore の試験ではありません。
- Liu ら — 水素化ニトリルゴムの熱老化。Polimery 62(2017)、588–598 ページ。125 °C および 150 °C における添加剤の減少、酸化、架橋に関する実験研究。
- BASF — Elastollan:化学的特性。耐加水分解性、冊子の 45 ページ:ポリエステル系とポリエーテル系ポリウレタンの違い、および温度と湿気の影響。
- BST Testing(深圳)— FluxCore U-boat、報告書 XDD06260125071501FAR。2026 年 7 月 15 日。EN 13823 および EN ISO 11925-2 の試験に基づき、EN 13501-1:2018 に従って試験機関が B-s1,d0 に分類。試験の適用範囲は、リンク先の製品資料に記載されています。
根拠について:出典は、材料の化学的性質と老化機構、および他の弾性製品に関する研究を示しています。組成情報は ProSilence が提供しています。試験機関による燃焼性の分類は、報告書に規定された A1/A2 基材と機械的固定を用いて試験した U-boat に適用されます。化学安定性と燃焼性試験の結果だけで、具体的な耐用年数や最高使用温度が定まるものではありません。材料の用語は 2026 年 10 月 2 日に訂正しました。
